狐面の主人







「…と言う訳だ。
お前は俺が買い取った。」


金を放り投げて喜んでいる商人を尻目に、男は檻から五穂を解放した。

いつの間にやら、青い火も鈴の音も止んでいる。




「…ありがとうございます…。


あの…何故、五穂を…?」



すると男は言った。


「良い女郎を探していた。」



そのまま五穂の手を取って、男は橋に向かって歩き出した。


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