狐面の主人



「あ、五穂、あたし達、もう今日は引っ込むわ。
全然男が来ないから、今日は皆で耽るのよ。
あんたもどう?」


女達がぞろぞろとやって来た。
五穂はすぐに、作り笑顔を見せ、



「楽しそうね、私もあとで行きますよ。」


女達の後ろ姿を、ただ見つめて、見送った。


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