狐面の主人






だが、ある日、少女は来なくなった。



待てども待てども、一向に少女は現れなかった。




気になった彼は、小屋を出て、いつも少女がやって来る方へと走った。

もう飢えは無く、風のように走った。


















やがて、少女が住む屋敷に辿り着き、










驚いた。































屋敷が、無かったのだ。






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