SUMMER DAYS -24's Outsider Love Songs-
「ちょっと待ってて」
僕はゆきなに言うと急いで部屋を片付けた。とりあえず全部押し入れで良い。
何故ゆきなが居るのか、何故ウチを知っているのか。
そんな事も気にならない位に無心で、僕は散乱したCDや雑誌を押し入れにぶち込んでいった。

「何か飲み物でも出すよ」
「いいから休んでて」
そう言うとゆきなは冷蔵庫の方へ向かった。
「なんでウチがわかったの?」
「ギンさんに教えて貰ったの。風邪引いたらしいから見舞いに行ってあげってって」
「やっぱりギンか」
僕は煙草に火を点けて、やっぱりすぐに消した。
「おかゆ作ってあげるから、キッチン借りるね」
「悪いって!そんなの」
「病人はおとなしくしてなさい」
ゆきながそう言って準備を始めたので、僕はおとなしく言う事を聞く事にした。
「卵入りにしてくれるかな?」
「はーい」
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