♂性別転換♀

「もしかして、同じ高校に通えってか?」


「もちろん、転校生として通ってもらうからね。わかってるとは思うけど、友達の記憶も操作しといたから、一から友達を作ってね」


盛大に溜息。


食器を洗面台に片付けながら大翔が続ける。


「すぐに友達は出来るけどね。だって自慢のお姉ちゃんだもん」


その自信はどこから湧いてくるんだか。


苦笑いを浮かべる俺を横目で確認しながら、ジャブジャブと食器を洗っている。


「ちゃんと女の子らしくしててよね。100%ないけど、もしお姉ちゃんが魔法で女の子にされたって知れ渡ったら、僕がどんな目に会うかわからないから。


それはお姉ちゃんも一緒だからね。魔法の解明という理由で、最悪解剖されちゃうかも知んないよ」


笑顔でさらりと衝撃的なことを口にする。


最悪解剖?
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