♂性別転換♀

「あ、そう? なんだお前太っ腹だな~。はははっ」


「そうだ。わざわざではないから仕方ないですね。はいに」


切り替えの早さも変わってねーなおい。


言語の崩壊も変わってねーよおい。


「ところでどのくらい俺は……じゃなく。私は寝てたの?」


男言葉を修正して、疑問を問う。


虎ちゃんは壁にかかった時計を指差し、四時間近くと答えてくれた。


時刻は十二時半。ということは今は昼休みか。


俺のことを心配して見舞いにきてくれたことがわかり、ちょっと嬉しい。


「わざわざ見舞いにきてくれてサンキューな」


「それなら儲けるに言ってくれ。私が授業しに出ている間も、ずっと光を看病してイッオッオから」


……はい?
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