◆紫色の恋空**先生の切ない恋**◆



「見てみたいわ~その娘!…あっ!」



俺が話す沖田に、興味を示していた省吾だったが、突然何かを発見して座っていたイスから立ち上がった。


すると、よく見ると周りの女性招待客達が騒ぎ出していた。


なんだ?



「悪い修二、ちょっと挨拶しないといけねーから…ちょっと待ってて。」


「あぁ。」



そう言って、俺に背を向けたと同時に、ある人物に話しかけられた省吾。


その人物を見て、俺は目を見開いた。



「ご結婚、おめでとうございます、高倉さん。」


「いや、お忙しいところお越し下さってありがとうございます!」


「ありがとうございます。」



奈々も揃って、2人でその人に挨拶してる。


俺は、ひょっこりそこに顔をだす。



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