◆紫色の恋空**先生の切ない恋**◆
「ほら、優しい先生に感謝しろよ~。うまいコーヒーのサービスだ。」
ブラックを4つに、甘いカフェオレ1つ。
「何でカフェオレ1つなの~?私ブラック飲めないのに!」
早速文句をたれる石川。
「知らねーし。確か沖田は甘くないと飲めなかったよな?」
俺がそう言って、甘いカフェオレを沖田の前にカップを差し出すと…
「あ、先生覚えてたんだぁ。先生カフェオレ作るのうまいよね。」
「覚えてたっつーか、甘いカフェオレなんか飲む奴俺の周りにはお前くらいしかいないからな。」
「はいはい、どーせ私はブラックも飲めないお子ちゃまですよ~。」
そんないじけながらも、やっぱり美味そうにカフェオレを飲む沖田。
そんな沖田を見ても、やっぱり前と違う感じ。
なんていうか、まだ子供だな!って生徒を見守る感じ。
そう、生徒を見守る…感じ。