◆紫色の恋空**先生の切ない恋**◆



「おい、不良娘ー!」


「大チャンじゃないもん。」


「何をー!」



Tシャツに半パンという部屋着でこっちに歩いてきた角。


そして、ふと角の後ろから・・・



「大輝、お前じゃねぇんだから。」



そう言って、角の頭をコツンと叩いた人物。


それは意外な人物だった。



「孝兄心配してたぞ。お前が沢っちとデートして遅いから。」


「デートじゃないもん。送ってもらっただけ。」


「怪し~。。」



キャンキャン言い合いをしている沖田と角を横目に、若干状況が理解できない俺に…



「沢田先輩、お久しぶりです。」



昔と変わらない笑顔で、頭を下げた男。



「相変わらず男前だな。塚本。」


「なに言ってんすか、先輩こそ。」



いやいや、お前はハンパなくいい男ぶりを上げてるよ。



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