◆紫色の恋空**先生の切ない恋**◆



「え、何②、孝兄と沢っちって知り合いなの?」



さっきまでキャンキャン騒いでいた沖田と角が、親しげに話す俺と塚本に気づいた。



「塚本はな、俺の高校の後輩だ。」


「うっそ。沢っちも柳高だったんだ。」


「沢田先輩、めっちゃモテてたなぁ、そういや。」


「やっぱり?先生、今でも女子にモテモテだから!」



沖田ぁ、そんな楽しそうに言うなよ。。


俺は、お前だけに好いてもらえれば…全然いいんだけど。



そんなことより…



「お前ら2人と、塚本はどういう関係なんだ?」



沖田と角は、幼なじみとは知ってる…


でも、年の離れた塚本とはどういう関係なんだ?


角は、『孝兄』とか呼んでるが…。



「大輝と瞳とは、家族ぐるみの付き合いで。こいつらがちっさい時から、知ってるんですよ。」



そう言って、沖田と角の頭をクシャクシャした塚本。


そんな子ども扱いされて、やめろってばと抵抗する角と、背の高い塚本を見上げる沖田。



見てると、兄弟みたいだな。。




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