お兄ちゃんは悪魔サマ
私はお兄ちゃんの為に、毎日少しずつエネルギー補給の手伝いをしていた。
でも、それ以外は特に変わった事もなく、穏やかな日を過ごしていた。
あれからちょっぴり黒猫&白猫チャン'Sに怒ったから、先輩との時間も取れるようになったんだ!
そして……
今日は先輩とデートです!!
やって来たのは遊園地。
今までデートらしいデートは映画に行って食事したくらいだから、今日は楽しみ!
あ、お兄ちゃんは用事があるとかで出かけちゃったから邪魔はされないはず!
「唯、行こうか」
先輩は手を差し出す。私はその手を握って温もりを感じてた。
……お兄ちゃんの食事の手伝いをしてると、たまに自分がわからなくなる。
先輩の事こんなに好きなのに、お兄ちゃんに感じちゃってるから…
だから今日はいっぱい先輩が好きなんだって確かめたかった。
私は先輩のものなんだって、感じさせて欲しかった。
お兄ちゃんに感じている小さな気持ちを消してしまいたかった……