白いカッターシャツ


「…。」


怜は無言で帰る用意をし始めた。私は、さっき怜が言おうとしたことが気になって仕方ない上に一緒に帰るなんてドキドキして無理だと考えていっぱいいっぱいになっていた。


「なあ、理佐ちゃん。」


「…、何?」


いきなり話しかけるからびっくりして変な反応をしてしまった。


「おれ、理佐ちゃんが好きなんやけど、理佐ちゃんは俺のこと嫌い、やんなぁ…?」


…え?は?
怜、どうしたん?


「いつも俺にだけ冷たい態度やし、爪きれいって言ったらめっちゃ怒るし…「違うっ!」


私が怜の言葉を急に遮ったから怜は驚いている。


「怜が、爪きれいな子が好きっていうから、毎日頑張ってお手入れして、怜が好きだからっ。」


「え…まじで?」


…嫌そうやなぁ。
やっぱり無理なんかな。


「…そっかぁ。じゃあ…、付き合ってくれますか?」


え?


「なんで?嫌じゃないん?」


そういうと怜は苦笑いして、両思いやから、付き合いたいんやけどなぁ、と言った。


私が驚いて固まっていると、怜がいきなり私の手を取って歩き出した。


「…今日から毎日一緒に帰ってくれる?」


「…うんっ!」


怜とわたしは両思い。
今日から恋人ですっ。



-end-
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