恋は優しく~Sweet Love~
+過去
私は風峰紗綾(かざみね さあや)高校3年生。今、私に彼氏はいない。
いないというか作らない。
過去、酷い事があったから……



高校1年生の時、私には彼氏がいた。
その人は2つ上の先輩だった。名前は高見尚輝。

当時私は恋愛がしたくてしょうがなかった。そんな時、先輩から告られた。
私は何も考える事もなく彼の告白をOKした。

それが悪夢のはじまりだった。



廊下で私が男子の友達と話していると先輩が来て
「俺の彼女に手出さないでくれる?紗綾行こうぜ」

そう言って私の腕を引っ張る。…私から話しかけたのになぁ…

いつの間にか私は先輩に引っ張られ体育倉庫に来ていた。

「ここに何か用でもあるんですか?」
そう私がたずねると壁ギリギリに詰め寄り冷たく言い放った。

「何で俺以外の男と話しなんかすんの?紗綾は俺の彼女だろ?俺以外のやつとなんか話すなよ!!」

「わ、私はただ行事の話しをしてて……」

「口答えすんな!!」

パチンッ!!

彼の手が私の頬に当たった。左の頬がヒリヒリする。
「……ゴメン。何してんだ俺…痛かったろ?」

さっきとは違う人みたいに優しく頬をさすってくれた。


世間ではこれをDV(ドメスティックバイオレンス)って言うのかな……

初めはそんなの気にしてなかった。
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