恋は優しく~Sweet Love~
でも彼のDVは日に日にエスカレートしていった。

私が委員会の仕事で一緒に帰れないと言ったら翌日、体育倉庫に呼び出されて殴られたり蹴られたりする。
さすがにキツイ…けど『別れよう』そう言おうとしても彼の暴力が怖くて言えなかった。

酷い時にはレイプもされた。病院に行ったけど妊娠はしていなかった。
お母さんは安心していた。お父さんにも「そんなやつとは別れろ!!」そう言われた。

…別れる事が出来たらこんなに苦労してないよ…

私はケータイやアドレスを変え、彼が卒業するまで学校を休んだ。
先生も事情を知ってたので進級はなんとか出来た。

2年生の1年間、私は恋をする事はなかった…


――そして今日、始業式。私は3年生になった。
入学式、始業式と同時に1人の転校生がやって来た。
「えー今日は転校生が来ています。君、自己紹介をして」

「はい。俺の名前は灰神 裕人(はいがみ ひろと)です。親の仕事の都合でこの学校に来ました。宜しく」

…だるっ…そんなの、どーでもいいじゃん…

「じゃあ灰神の席は…おっ 風峰の隣が開いてるな。分からない事があったら風峰に聞け。他の人に聞いてもいいが」

先生はそう言った。
はぁ?私がですか!?

「宜しくな!!」

「……宜しく」
私はそう言うしかなかった。
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