この想いを君に…2
「前は拓海と?」

実際には有り得ない話だけど。

あたしは頷く。

「…俺も走りたかったな、拓海と」

「走った事、ないの?」

光さんは頷いた。

「だって俺、高校の時は免許、持ってなかったし」

ジャケットを脱ぐと光さんは手を差し出した。

あたしはそっと、手を繋ぐ。



こんな風に手を繋いで歩くなんてほとんどないから。

ドキドキする。
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