初彼 -ハツカレ-
その後の平日、
『部長に会ったでしょ』
ってすぐに訊かれた。
何でって訊くと、
やっぱりあたしは分かりやすいらしい。
それでも、
飛希と彩貴は「幸せそう」って
言ってくれた。
木積くんはいつも通り、
あたしと接していた。
檜野くんは少しだけあたしを避けていた。
試合まで時間がない。
部活も少しずつ忙しくなって、
定期試験も範囲が発表された。
忙しくなった時期に、
部長と会えて楽しい時間を過ごしたのは
あたしにとって大きかった気がする。
楽しくて、幸せで、
言葉では説明できない。
部長が、
好きだなって思えた。
「その顔どーにかしろ」
「どの顔??」
「………もぅいい…。」
檜野くんは、
大きくワザトらしく「はぁ…」
っとため息をした。
それでも部活の時間では、
そんな顔しないで
ちゃんとシャキンとした顔で
部活をしたつもり。
試合も近いんだから、
彩貴には迷惑かけれないよ。