初彼 -ハツカレ-
笑われたりしてみんなと騒いでいたときは
楽しいのにすぐに部長の事考えちゃって
嫌になる。
不安ばかりで嫌になる。
飛希は悩みなんて無くていいなー。
なんて考えながら
一緒に帰る2人を待っていた。
ボーっとしていると
隣からひょこっと誠吾くんが出てきて
びっくりした。
「もーびっくりしたでしょー」
そぅ言うと誠吾くんは笑った。
「だって今日先輩元気なさそーだったから
風邪でもひいてんのかなー??って思って」
ニカッと笑う誠吾くんはかわいい。
「大丈夫だよ、ありがとう」
「悩み事ッスか??らしくない…」
「……酷ッッ!!」
「何スかその間ぁ!!考えてたんスか??」
自分の膝を叩きながら
ゲラゲラと笑う誠吾くん。
それにしても
悩む事がらしくないっと本当に酷いよ…。
「悩み事でもありませんー」
「じゃぁ眠いんスか?」
「あーぅん、そーゆー事にする」
「何スかその適当な…;;」
「まー無理には訊かないッスよ。
たまには悩む事も必要なんスから。
悩まないと脳ミソツルッツルになりますよー」
ゲラゲラ笑う誠悟くん。
酷いなぁ…;;
「おーい誠悟帰るぞー」
「あぁ、おー」
「先失礼しますねー」
「あっぅんっ!!」
誠悟くんたちは自転車をこぎながら
「腹減ったぁー!!」と
大きな声で騒ぎながら帰って言った。
『たまには悩む事も必要なんスから。』
「………。」
悩んでもいいのかな。
だったら、
あたしは飛希に対して
酷いことを思っちゃった。
きっと飛希だって
悩みの1つや2つ、あるよね。
「久実ー帰るょー」
「あっうんっ!!」
地道に悩みを減らしていこう。