初彼 -ハツカレ-




「中川ちょっといいかー?」


たまたま通りかかった先生に呼ばれて

飛希は先生と話をし始めて



「彩貴いいの?日直じゃん」


あたしがそぅ言うと慌てて走りだした。


「ごめんあたし先行く;;」


「久実も先行ってていーよ。

長くなりそうだし。」


飛希は本をいっぱい持っていて

たぶん図書室に戻すんだろうな。

飛希図書委員だし。
(↑意外にも)



別館での授業だったから

靴を履き変えて歩きだすと

少しフラ〜ってした。




「小泉…?」


誰かに腕を掴まれて、

振り向くと木積くんと檜野くんがいた。


あたしの腕を掴んでいたのは木積くん。




「……保健室行けば?

すんげー傾いてた…。」


「行ったほうがいいって!!

すんげー顔色悪いもん!!」


「……最近体調悪ぃな。」

「あー食欲無くて;;」

「ダメじゃん食べないと!!」



檜野くんの声が頭にキンキンする…;;

心配してくれてるのになぁ;;


「檜野、声でかい」

「!!」

気付いたみたいで手で口を抑えている。



「保健室連れてく」

「ぃゃっ、大丈―…」

「じゃぁ教科書持ってく」

「あ、サンキュー」



檜野くんは

「岩本にも言っとくな!!」

と言って走って本館に入って行った。



あたしの教科書も持っていってくれたし、

悪い事させちゃったなぁ…。




「悪いと思うなら早く治すんだな」

「………。」



木積くんの読心術にはもぅ驚かない。

驚く体力も無いのかも。






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