初彼 -ハツカレ-




みんながいてよかった…。


って、1人で思っていた。


この頃から、

あたしの中には小さな変化があったのかも。














いろんな人に相談した。

飛希や彩貴にも相談した。

でも帰ってきたのは全部同じ。

『正直に言ってみたら?』

だった。




2人に話した次の日。

手足はガクガクして

今にも泣き出しそうな中、

メールだけど部長に訊いてみた。

何を訊きたいのか

自分でもわからなくなってきて

必死にまとめて

『あんまりマネージャーさんの話

しないで?』

って送った。

恐かった。

もしかしたらこのメールで部長は

あたしの事、嫌いになるかもしれない

って考えたら恐かった。



でも、このままみんなに

心配をかけるのも悪いって思ったし、

あたし自身、もぅ高校生なんだから

シャキンとしないとって思って

震える手でボタンを押した。

画面には『送信完了』の文字。

恐くなって少し涙を流して

荒れた呼吸を必死に戻した。





その事を木積くんに言うと、

頑張ったね。

って言ってくれて、

それがたまたまなのか、

自然なのか、

狙ったのか、

木積くんの表情が優しくて安心した。

安心したんだ。






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