初彼 -ハツカレ-




「参考にはならないと思うけど、

小泉は小泉らしくしてればいいんじゃない?

小泉がそんな元気なかったら

部長も気になるだろ。


思ってる事言ってみたら…。

意外に思った以上にスッキリするかもだし

部長もそのマネージャーの事

話す機会も減るだろ。」



木積くんは立ち上がってあたしを見て

そぅ言った。



「……ぅん。ありがと」




「………強制はしないよ。

小泉が思ってる事をしたらいいと思う。


……。

もしも部長に怒られたり、

呆れられたりしたら……

いつでも言いなよ。

岩本でも中川でも、…新田先輩でも、

檜野でも、中学の時の友達でもいい。

誰かに言ってみなよ。

小泉、分かりやすいから

みんな心配するから。」




「じゃぁその時は、

木積くんに相談しようかな」


小さいけど、

ちゃんと笑えた気がした。



「俺かよ;;

岩本たちにして…;;

誠悟とか後輩でもいいから;;」



そんな事を言ってるのに、

木積くん、笑ってるんだよ……。


おかしいよね。




「頼りにしてるのですよ」

「何その日本語(笑)」



その後すぐ、「寝とけよ」

と言って木積くんは保健室から出ていった。



1人の保健室は静かで、

何だか少しだけ寂しかった。



でも、『1人だから』

思いっきり泣いて、

その後寝てしまっていた。






< 310 / 317 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop