俺様王子と秘密の時間


「中学の時に言われたことがやっぱりショックで、もし誰かを好きになっても絶対誰にも言わないで胸の奥に押し込めておこうって決めたんだけど……」


だから南センパイに一目惚れした時も、はーちゃんにさえ言えないまま押し込めていたの。


けれどはーちゃんには話したいと思った。

はーちゃんが千秋を好きなのは夏合宿の時にわかったけれど、もう隠しておくのは嫌だから。



「好きな人?」

「うん……」

「花子もついに恋したの?」

「だから花子はヤメてよぉ」


身を乗り出して「誰よ誰よ?」って問い詰めてくるはーちゃん。

まん丸な瞳をキラキラ輝かせて、あたしの次の言葉を待つ。

あたしはもうすっかり氷が溶けた美味しくないハズの苺ミルクを一気に流し込んだ。



そして結んでいた口を開いた。



「……はーちゃん!あたし、千秋が好きなの……」

 

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