俺様王子と秘密の時間
生まれて初めて本気の恋をした。
そう思えるくらい、千秋が好き。
「逃がさねぇから、まじで覚悟しろよ?」
千秋は頬を赤らめるあたしに、コツンとおでこを合わせると、口端を吊り上げて笑った。
そして千秋はおでこをピタリとくっつけたまま、あたしの真っ赤な頬を両手で包みこんだ。
あたしの瞳をしっかり見つめる
そしてまるで魔法のような言葉を
もう一度くれる……。
「好きだよ」
そう囁いて、
溶ろけるような
甘い甘いキスを落とした。
どんなに弱虫な女の子にも、
素敵な王子様が現れるんだね。
ちょっぴりHで
Sな王子様に
あたしはタジタジ
もっともっともっと
――千秋を好きになりそうです。
*Fin*