ミュージック・ラブ3〜愛を奏でるメイフラワー〜
『だから友也の奴、売薬人なんかしてたのかよ…』

蓮は友也を心配した。

『それで俺が友也に500万貸してやったんだよ…売薬人として手伝うのを条件にな。そして警察が俺達を嗅ぎ回っているから、友也に罪を全て被せるように裏で仕組んだのさ』

恭吾はそう言って大笑いした。

『仲間を…友也を売ったのか?』

敬大はこぶしを握りしめた。

『ああ。金を貸してやった恩があるから、友也は絶対に俺たちを裏切らないさ。だから、友也の口から俺たちの事がバレる事はない。友也はバカだから、扱いやすいよ本当にさ』

恭吾がそう言うと、周りの連中たちも大笑いした。

それを見た敬大は、傍にあるドラム缶をおもいっきり蹴った。

『帰るぞ、蓮。こいつらサイテーだ』

敬大はそう言って、帰ろうと後ろを振り返った。

すると、鉄パイプを持った連中が敬大と蓮を取り囲んでいた。

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