ミュージック・ラブ3〜愛を奏でるメイフラワー〜
『おい、敬大…こいつら…』

蓮は唾をのんだ。

鉄パイプを持った連中たちは、不敵な笑みを浮かべながら二人を見ていた。

『さっき言っただろ。友也の口からは俺たちの事がバレることはないって。だが、お前たち二人をこのまま帰せば、お前たちの口からバレるんだよ』

恭吾はそう言って笑った。

『どうするつもりだ?』

敬大は恭吾を睨みつけた。

『なーに、殺しはしないさ。ただちょっと記憶をなくして貰うだけだよ』

恭吾がそう言うと、敬大と蓮を取り囲んでいる連中たちが鉄パイプを構えた。

敬大と蓮はお互い背を合わせ、連中を見回した。

『おい、敬大…かなりヤバイよな、コレって…』

蓮は背を合わせる敬大に話しかけた。

『確かにな…。だから来るなって言ったんだよ』

『敵は10人ちょっとか…少し厳しいな』

『逃げようにも逃げれないしな』

敬大はそう言いながら、周りの連中を睨みつけていた。

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