★ イケメン嫌いな私 ★
「葉瑠の絵見せて。葉瑠のママ綺麗な人なんだ。


葉瑠のママが今にもピアノ弾きだしそうだな。」



華月が私の書いたママの絵をずっと見ていた。



華月が左手で右手を握り締める。



華月もしかしてまだ手痺れているの。



華月はピアノを諦めたの?


でも私は声に出して言えなかった。



私が書いたママの絵を華月は真剣に見ている。



「ねぇ華月、華月も絵書いてみない? 」



「俺が絵を書く訳?無理だよ絵なんか書いた事ないしさ。」



「華月別にそんな難しく考えなくていいからね。


ピアノと同じかな?少しづつでいいんだよ。


自分が思うものを好きに描く訳だから。」




「葉瑠、俺ね右手うまく動かないんだわ。


だから絶対無理。」



「何で無理って決めつけるの!やってみなきゃ分からないでしょ。」



「だから、右手が動かないっていってんだろうが、


ピアノが弾きたくても手が動かないんだよ。」








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