記憶の破片
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あれ、私、この人とすごく似た人を知ってる…。



「どうしたの、難しい顔してるよ」



「…近藤、さん?」



そうだ。


沖田さんの側にいたから何度か面識がある。


大和さんは局長の近藤さんに似てるんだ。


顔というよりも、雰囲気みたいなものが似てる。



「…沙江ちゃん、どうしたの、急に」



いきなり大和さんを近藤さんと呼んだことに大和さんはあまり驚いていなかった。


ただ、優しい瞳で私を映してる。



「私、大和さんにすごく似てる人に会ったことがあるんです…」



「うん」



自分の頭の中も混乱していて、でもそんな私を急かすでもなく、大和さんは私の言葉をただ待っていてくれた。



「…大和さんは近藤さん、なんですか…?」



お父さんは副長の土方さんの生まれ変わりだと言っていたけど、こんな偶然ってあるものなの?


土方さんと近藤さん、お父さんと大和さん。


前世とか、生まれ変わりなんて身近で起こりうるもの?



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