君へのラブソング
その日は、幸せだった。
みんなに祝福されて、憧れだった純白のウェディングドレスを着れて、お父さんとバージンロードを歩けて、牧師さんの前で大切な陸と永遠の愛を誓えて。
こんなに幸せなのに、どこか足りないのはやっぱり赤ちゃんがいないから。

あたしは、神様にだけじゃなくて赤ちゃん、あなたにも誓ったの。陸と一生添い遂げること。あたし達が幸せになれば、―それが1番の供養になるって思う。
自分勝手でごめんね。
もし、あたし達にまた新しい命が授かることがあってもあたし達は、決してあなたを忘れない。
しつこいけれど、それだけは、忘れないで?

よかったら、またママをママにさせてね。今度はちゃんと守るから。生きる素晴らしさ、教えるからね。
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