うちのおネコ様
何をすればその契約が果たされるのか、その目的はなんなのか。

一体誰がこんな事をさせているのかわからない。


けれど現実として目の前にいるのは、確かに「ルディ」だった。


昨日の朝寝起きに顔をうずくめて、私の顔中が毛だらけになって、お父さんとお母さんをお見送りする時も玄関でブルーと一緒にいた、あのルディだ。


昨日の夜は、寝る時は・・・一人だったと思う。
いつも「誰かがこっそり私の布団に入るだろう」という思いを期待して、少し扉を開けておくのだ。


それがハルやブルーの日もあれば、ルディの日もある・・・というだけで。
3匹が同時に私の部屋に寝に来た事だってある。

だけど今朝は違った。


ルディは180センチ以上の長身に、鍛えられた美しい筋肉を見せ、ふわふわのパーマがかかった金髪青年に変わったしまったのだった。


そんな人間と私は一夜を共にしたのか。


ああ・・・私のヴァージンナイトが・・・

< 41 / 89 >

この作品をシェア

pagetop