うちのおネコ様
今朝私の布団の中にいた人物はなんだったんだろう。
キャットフードを拒み、牛乳を与え、父の洋服ダンスから服を出し、駅前まで一緒にでかけた。帰りにはお向かいの高田さんにも挨拶をしたし、スーパーで買い物だってした。
スーパーの袋を持ってくれた人。
家までの数分間、私の肩を抱き寄せて帰ってきた人。
その人物の姿はここにない。
変わりに愛らしい赤褐色のナイススタイルのアビシニアン、我が家の「ルディ」が帰ってきた。
彼は今2匹のネコの間で一人(1匹)フローラルな香りを漂わせ、兄弟と共に寄り添い寝ている。
「ルディが、猫に戻った・・・」
今まさに猫の姿なら、ルディの本当の願いや誰に対しての思いがあるのか、聞いても答えられるだろう。
だけど今のルディにはいくら話しかけても、尻尾をパタパタとするだけが、時折変なタイミングで「にゃあー」と鳴くだけだった。
私は今まで猫と会話ができていたと思っていたのに、急に話ができなくなったような気持ちになった。いや違う、人間になったルディと話す事で、明確な言葉での返事を期待するようになってしまったのだ。。
「・・・お休みルディ。・・・今日は楽しかったよ。」
ありがとうといって、私は猫のルディにいつものようにお腹に顔をうずくませた。
・・・人間用のボディーソープの匂いがした。
キャットフードを拒み、牛乳を与え、父の洋服ダンスから服を出し、駅前まで一緒にでかけた。帰りにはお向かいの高田さんにも挨拶をしたし、スーパーで買い物だってした。
スーパーの袋を持ってくれた人。
家までの数分間、私の肩を抱き寄せて帰ってきた人。
その人物の姿はここにない。
変わりに愛らしい赤褐色のナイススタイルのアビシニアン、我が家の「ルディ」が帰ってきた。
彼は今2匹のネコの間で一人(1匹)フローラルな香りを漂わせ、兄弟と共に寄り添い寝ている。
「ルディが、猫に戻った・・・」
今まさに猫の姿なら、ルディの本当の願いや誰に対しての思いがあるのか、聞いても答えられるだろう。
だけど今のルディにはいくら話しかけても、尻尾をパタパタとするだけが、時折変なタイミングで「にゃあー」と鳴くだけだった。
私は今まで猫と会話ができていたと思っていたのに、急に話ができなくなったような気持ちになった。いや違う、人間になったルディと話す事で、明確な言葉での返事を期待するようになってしまったのだ。。
「・・・お休みルディ。・・・今日は楽しかったよ。」
ありがとうといって、私は猫のルディにいつものようにお腹に顔をうずくませた。
・・・人間用のボディーソープの匂いがした。