うちのおネコ様

(2)同年代の少年

私はルディが猫になったのを見届けて、モヤモヤも残ってしまったが、ひとまずその幸せそうな寝顔に安心し、自分も布団に入った。


自分の部屋に入ると、私はドアをパタンとしめた。
いつもなら3匹のうち1匹でも私の布団恋しさに入ってくるだろうと期待をし、ドアに小さな隙間を空けて寝る。

しかし今日は誰かが入ってきたら。。。という不安のようなものが生まれてしまったので・・・

「昨日のルディみたく、また人間が隣りで寝てるなんて事になったら、明日の朝こそ私は失神すると思う。。」


出来るものなら倒れてみたい、とも思うが、さすがに昨日と今日とで、美子の頭は電池切れ状態だった。


「電池なんて・・・最初から・・・私の頭は・・うごいてないようなものだ・・け・・ど・・」


お得意のひとり言&自分ツッコミを言いながら、私はベッドに吸い込まれるようにして、夢の世界へ旅立った。。。
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