うちのおネコ様

翌朝ー私は日の光を感じ、ゆっくりと布団の中で目をあけた。

起きた時は壁のある左側を向いていたので、恐る恐る布団の中で後ろを振り返る。

そこには昨日の金髪青年も、3匹の猫も、誰もいなかった。


美子は、ほっと胸をなでおろし、上半身を起こして時計を確認した。


時刻は朝8時。


例年の夏休みの朝では考えられない時刻である。
学校のある日は、大体母に起こされるのが7時前後。8時には学校に到着してるかしていないかという時間帯だ。


私は多分下(1階)のリビングで寝てるだろう3兄弟の下へ向かった。


リビングは雨戸を閉めているので、小窓からの日差ししかなく薄暗い。
私はちょっとためらったが、「よし」と小声で何かを決意し、リビングのドアを開けた。


私はドキッとした。

長ソファにはやっぱり猫がいる。寝ているのは・・・ハルとルディ。

そしてそのソファに横たわっている「人間」は・・・


「・・・ブルー・・・?」


私は自信なさ気に、その人間に声をかけ、近寄った。

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