うちのおネコ様


暗くなった駅からの帰り道。
普段はチャリで帰ってくるのであっという間だが、今日はブルーと歩いてきたので、結構時間がかかった。でも、私達はいろんな話をしてきたので、そんなに時間が経ったようには感じなかった。


ブルーは昼間の時よりちょっとおしゃべりになった気がした。
猫の時も確かにおっとりした感じはあるけど、私や家族にもたっぷり可愛い声を出して甘えてくる。

そんな姿を思い出すくらい、人間のブルーも私に心を開いてくれてきたような気がした。


ハルやルディと違って、同年代風のブルーは、私も幾分話もしやすいのかも。





…そうしてるうちに、ふと家の前に着くと、私は自分家を見て違和感を覚えた。



「あれ…なんで、電気が…」



!!もしかして・・・!!?




両親が帰ってきた?姉が突然帰ってきた!?泥棒が入った!!?


ーいやいや、泥棒は電気つけないだろう。


そう、今現実的に考えられる答えは、、、


ハルかルディのどちらかが「人」の姿になっているかもしれない。


私は「まさか!」と思いつつ、急いで鍵を取り出し、家の玄関をあけ、明かりのついているリビングへ迷わず向かった。



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