Turquoise Blue Ⅲ 〜好きな人の名前〜




茶色い髪、後ろで結んで


白いTシャツ、肩までまくり上げて


ほとんど出来上がった感じの
アンプの置かれたステージの上から
汗だくのアニキが降りて来る…




「―――… アニキ」


「アニキさん!どうして?!
アズが頼んでくれたの?」


「いや、ボウズ経由じゃねえぞ?
…アイツま〜たなんか絡んでんのか!」


「じゃ…じゃあどうして…!」




「コイツらの大学の、オレはOBなんだよ
在学中からイベントサークルやってたし
何とかならないか、相談されてな」


「OB…!!」




「でもよ
代表者にもさっき言ったけど
次はこういう事、ないようにしろよ?」


「あ……」




「大学ってのは、企業だからさ


大学祭は、楽しい学生の
イベントではあるけど
パンフレットの広告
菓子、コスメ ―――


協力してくれる会社と
学生側は、初めて社会人としての
シュミレーションが出来る場でもある


事務所側は多分
何もなくていいって言っただろうが
この状況で、どこまでやれるのか
ちゃんと 奴らは見てるぞ」




「―――……」


「あ…あの
向井ちゃ…向井さんとかどこですか?!
手伝ってないんですか?!」


桑島さん…




「メシ、作りに行ってくれてますよ」


「――― メシ…」


「設営手伝うって
ずっと言ってくれてたんだけど
ケガしたら危ないし、それは 適材適所で
ムリしていい事ないですから


あ、ちょっとごめんね


はい、わかりました
今から全員で向かいます


―――― おー!野郎ども!!
メシだメシ〜〜〜!!」





たくさんの笑顔と、汗と、歓声 ―――








< 461 / 525 >

この作品をシェア

pagetop