Turquoise Blue Ⅲ 〜好きな人の名前〜





「いらっしゃいまっせぇ〜
ハートキッチンへようこそ〜」




「葉山、何にする?」


「セット!
サラダついてる奴!」


「じゃあ俺もそうしよ
えっと… 」




夕方 店の中は
ウチの高校の制服でいっぱい




「混んでるな、やっぱ
でも座れたからいっか」


「うん!いただきま〜す!」


「あ、そうだ 葉山さ」


「うん!!」


「イヴさ、遊ぶ約束してんじゃん」


「うん!!
うわ!胃に染みる〜!!
なんか一日食べてなかったから〜」


「その日葉山、ウチ来ない?」




「―――… え 」




「あ、いや!
ヘンな意味じゃなくてさ!
次の日葉山、ライヴじゃん?

夜は練習あるだろうし
だから昼間っつか、夕方?

時間あるならうち来てちょっと
まったりケーキでも って思ってさ
家族いて、うるさいかもしれないけど」




「…… うん!行く」


「――― そっか!!


… なんか付き合ってから
イベントっつーイベントなかったし
うん、俺も楽しみ」


「そういえば、武藤って兄弟いたっけ?」


「いるいる、姉貴がひとり」


「え〜〜〜!!いいなあ!!」


「よくねえよ!
なんか勝手に人のカバンとか持ち出すし
こないだなんか
旅行持って行って無くすしさ〜」


「あははは!」


「弟のがよくない?
さっき会ったけど
ちゃんと挨拶してくれたし」


「え〜ケンカすっごいするよ?
武藤んトコはしないの?!」


「歳、かなり離れてるからなあ
名前も姉貴が決めたらしいし」


「おお!愛されてる?!」


「かな?」


「え。じゃあどうしよ…
私行ってムカつかれたりしないかな…」


「ないない!
逆に”女の子連れてキターー!!”って
すっげー騒ぎそう…」


「あはははは!」


「じゃあさ、時間とかさ」


「うんうん!!」






―――… もう やめよう




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