Turquoise Blue Ⅲ 〜好きな人の名前〜
「… 天井、高いね〜…」
ラウンジの壁には
額に入った油絵とか
なんか謎の文字が書かれた
石版みたいのがかけられてた
「本見て来るから、適当に座ってて」
シノは受付の人に本を返すと
かなりウキウキしながら、奥に入ってく
… 実はこうなると、長いんだ
ユリちゃんはコスメコーナー
マキちゃんは楽器屋さん
そんな感じで
シノは本屋さんに入ると
石のように動かなくなるのだ
いつもの事だし、しょ〜がないので
私もソロソロと、後についてく
――― なんか、外国の
うん、イギリスとかの
学校にありそうな雰囲気
大きな本棚がたくさん並んでて
壁際の窓は、縦に長くて高い
そこからの光が入って
薄暗い図書館の中を
そういう、違う空間みたいにする
… 何か面白そうな本ってあるかなあ
そう思って
倒れたら、潰されそうで重そうな
本棚を一個づつ、渡り歩いた
… 背表紙見てるだけで
なんか無理そうなんで
いいや…どっか、座ろう
広いけど携帯あるし
マナーにして机の上置いとけば
大丈夫だと思うんだ
「―――… 何してんの」
…… え