―不可能な共存―
ユウリはうつむいてベンチに座っており、ツバキは指に火のついたタバコを挟み、大きな態度でユウリを見下ろしている。



あたしの知っている2人の姿ではない。



よく耳を澄ませてみると、2人の会話の声が聞こえた。



といっても、はっきり何を話しているのかはわからない。



ただ、何かを言い争っているという事はわかる。



ツバキは持っていたタバコを投げ捨てると、火種をつま先で踏み潰した。



そのすぐあとにバチンッという音が聞こえた。



ツバキがユウリの頬を張ったのだ。



その光景を見てピンときた。

















あたしにいやがらせをしていたもう1人の犯人はツバキだ。
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