―不可能な共存―
「ユウリを助けたからあたしを恨んでる…?


だったらあんたが本当に恨んでるのはあたしじゃなくてユウリ…?」






あたしはユウリを見た。



ユウリは全身を震わせ、とても辛そうな顔をしている。



ユウリの今の感情がわからない。






「そう。あたしはユウリが大っ嫌い。あと、ユウリの父親の矢崎ツカサもね」








父親?



ツバキが何を言いたいのか、全くわからない。



あたしは黙ってツバキの話の続きを聞くことにした。



「あたしのお父さん、矢崎に騙されたの。


いつの間にかわけのわからない組織に入れられて、わけのわからない物たくさん買わされて、そのせいでお父さんがやってた会社も潰れた。


気がついたらうちには借金しかなかった。


矢崎はさ、マルチの組織のトップなんだよ。


だから矢崎家は金持ちなわけ。」






ツバキの話をここまで聞くと、だんだん先がわかってきた。



だけど、最後まで聞かないわけにはいかなかった。
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