―不可能な共存―
「ちょっと!何すんの?!」





ツバキはコウスケの腕の中で暴れ出した。



ジャンキーを押さえつけるほどの腕力のコウスケは、暴れ出したツバキを決して離さなかった。



「お前の悪い気持ち、全部俺が引き受けてやる。


ユウリへの恨みも、ユウリの父親への恨みも、カヅキへの恨みも全部俺に吐き出せ。


全部つぶしてやるよ」









コウスケにそう言われたツバキはポロポロと涙を流した。



今まで誰にもそんな風に言われた事がなかったのだろう。



ツバキのコウスケへの想いは本物だったのかもしれない。











「離して!!」









コウスケに心を開いたように見えたが、ツバキはコウスケを突き放したのと同時にあたしたちの前から逃げ出した。



コウスケはすぐに追いかけていった。
< 220 / 245 >

この作品をシェア

pagetop