キスに恋して…最終章
ドキドキする間もなく、それがまるで当たり前のような感じさえした


「最上部ってキスしても、誰にも見られねえらしいぞ」


照れ隠しなのか、良平らしいというか…


好きって言ってくれないのかな?


私は外を見た


観覧車はゆっくりと下降している


上を向いてみると、確かに最上部の観覧車の中は見えなかった


「本当に見えないんだぁ〜」


呟いたつもりが良平に聞こえてた


「お前…見るなよ…」


良平…呆れてる


「だって…気になったんだよね」


「相変わらずだな〜楓は(笑)」


昔と変わらない良平の笑い方に、安心する





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