キスに恋して…最終章

キス

―――――――……

観覧車がもうすぐ最上部へ上がる


「良平…大丈夫?」


高所恐怖症なのに…


「ああ…遊園地のイルミネーション綺麗だし、わりと遠くまで見えるんだな」


「う、うん。綺麗だね」


「心配させてワリイな」


良平が私を見る


「ううん…心配なんて…」


観覧車が最上部に到達した瞬間だった


良平の顔が近付いてくる


私もゆっくりと近付けた


向かい合わせで私が少し腰を上げてギリギリ届く距離


軽く…触れる感じのキスだった





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