感方恋薬-知られざる月の館-
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「ほほう、成程のう――」
爺は長い髭を弄びながらゆっくりとあたしの部屋を歩き回る。
あたしは、椅子に跨って座ると背もたれに頬杖をつきながら、その様子を目で追った。
「結論から言おう、そやつ、只者では無い。いや、もっと簡単に言えば、そやつは、わしじゃ」
頬づえから顔が、ずりっと、ずりおちた。なに?今、何と言った。宗一郎が爺だって?
「何の冗談よ…」
爺はあたしにくるりと背を向けると、どこか遠くへ視線を走らせ、おもむろにあたしに答えた。
「若かりし頃の話じゃ」
「ほほう、成程のう――」
爺は長い髭を弄びながらゆっくりとあたしの部屋を歩き回る。
あたしは、椅子に跨って座ると背もたれに頬杖をつきながら、その様子を目で追った。
「結論から言おう、そやつ、只者では無い。いや、もっと簡単に言えば、そやつは、わしじゃ」
頬づえから顔が、ずりっと、ずりおちた。なに?今、何と言った。宗一郎が爺だって?
「何の冗談よ…」
爺はあたしにくるりと背を向けると、どこか遠くへ視線を走らせ、おもむろにあたしに答えた。
「若かりし頃の話じゃ」