夕暮れ

「男に言うな。脅しにもなってねぇよ」

俺は、声を精一杯出して言った。


動揺してはいけない。


俺は
眞奈なら好きになれる
眞奈を大切にしたい。


猛の次に大切な存在として。



譲れない友情。
友情を守る為にいないと困る彼女。


その狭間にいた。



猛への想いは変わることはない。


眞奈はまだまだ
俺の中で
ほんのすこししか占めてない。


でも少しずつ
その割合が多くなれば
それでいい。



それまで
眞奈が耐えられるなら



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