僕のお姉ちゃん
ケーキを食べ終わるとお姉ちゃんが


「これからとびきりのプレゼントをあげるから、お姉ちゃんの部屋に来て」


と、耳打ちしてきた。



とびきりのプレゼント



それがすごい気になって

さっさと先に行ってしまったお姉ちゃんを追って、部屋に向かった。





「お姉ちゃん、来たよ!」


「ゆう? 入っていいよ」


ワクワクしながら、扉を開けると、何故か電気が消えていた。


お姉ちゃんは、うつむいてベッドに座っている。



「お姉ちゃん……?」


「ゆう」



暗闇の中から、お姉ちゃんのいつもと違う大人っぽい声が聞こえてきた。

その声に、一瞬何故か怖くなって


「な、に?」


声が震えた。
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