MARRIAGEABLE─お年頃─
「最初聞いた時は驚いたよ。
まさかクビ切られるとはな。」

そう、首になりました。

とある会社で受付の様な仕事をしていたのだが、契約の更新を控えたある日「次回の契約更新出来ないから。」そんな言葉を上司から言い渡されたのだった。

理由なんて物は聞かなかった。

聞かなくても大体想像はできたから。

私の後に入社した子は20歳で、とっても可愛い女の子だった。

四捨五入すれば、30歳の私と20歳の彼女。

どっちを選ぶかなんて、そんな事分かりきった事だ。

「でも、直ぐに仕事見つかってよかったよね。」

ミユキの言葉にみんなで頷く。

「お待たせー。」

頼んでいた物を持って、マスターがやって来た。

「俺も一緒に飲んで良い?」

当たり前の様にマスターは私たちのテーブルに、自分のビールを置く。



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