MARRIAGEABLE─お年頃─
みんな程よく酔っ払った頃、

「じゃあ、俺はユミ送ってから合流するから。」

そう言ってヒロくんはユミを引きずる様にして送って行った。

店を出た私たちは、いつもの様に二次会となる馴染みの店へ向かう。

ベロンベロンに酔っ払ったユミだけは、ここで帰っていったのだが…。

「何にする?」

定位置に落ち着いた私たちにいつもの様にマスターが聞いてくる。

「ポテトと鯵の刺身とスルメ。
あとはヒロくんのボトルと、ナオにビール頂戴。」

「はいよ。ちょっと待っててね。」

マスターがカウンターの奥に消えていくと、注文を終えたグッチョンが私に聞いてきた。

「ナオさー新しい仕事はどう?」

「楽しいよ。時間は変則で最初は辛かったけど、今はもう慣れた。」

私は3ヶ月前に転職したのだった。

何故、転職したのかと言えば…



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