MARRIAGEABLE─お年頃─
なんで付き合ったの?

そう聞かれて私が言う言葉はきっと「勢い」だろう。

あの時あんな事になっていなければ、タケトと付き合う事はなかった。

小さな勇気。

関係を壊してしまうぐらいなら、あのままで良いと思ってた。

あの出来事は、神様がくれたプレゼントだったのかもしれない。

私の背中を軽く押し出してくれた。

何も考えずに、その手を取る事ができた。

今ではユミがいつも言う「勢い」の意味が少し分かるような気がする。

マスターが言ってた「その時」も。



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