MARRIAGEABLE─お年頃─
そんな既婚者ユミに、

「こいつらと二人っきりになったとしても、何もない自信がある。」

私は3人の男たちを指しながら、力説した。

「大体さ、小学生の頃からずっと一緒にいるんだよ?
今更どうにかなるんだったら、もっと前になんとかなってるでしょ?」

それに私は年上の男が好きだ。

年上であれば、その年齢差もさほど気にはならない。

だから、年下と同級生なんて考えられなかった。

「え~良いと思うんだけどな~」

ユミは私とタケトをどうしてもくっ付けたいようだ。

「ユミさんはさ、どうして結婚したの?」

ぶっと膨れっ面のユミにタケトが聞いた。

するとその膨れっ面を直し目をキラリと光らせ、タケトを見つめてユミは言った。

「そんなの勢いじゃん。」

はい、そうですね。

その言葉、何度も聞いてます。




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