MARRIAGEABLE─お年頃─
『なんで結婚したの?』そう聞かれるといつもユミは『勢い』と言う。

まぁ、20歳と言う若さで結婚を決めたのだから、勢いもあったのかもしれない。

でも、他に何かない?

ユミの言葉を聞いた私はいつも思う。

「しかし、ユミさんはいつも可愛いっすね。」

友だちのユミに対して、タケトは何故か「ユミさん」とさん付けで呼ぶ。

ユミは確かに可愛い。

小柄で目もクリクリ、童顔の彼女はとても28歳には見えなかった。

ユミはタケトの言葉をさらっと聞き流し、今度はグッチョンとヒロくんに絡み始める。

「ちょっとー、グッチョンとヒロくん。」

その言葉に男二人はユミに目を向けた。

「あんたたちー、彼女出来てから付き合い悪いよー。」





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