MARRIAGEABLE─お年頃─
「私なんてさ、旦那放ったらかして来てるんだからさ!」

ユミの言葉に、グッチョンとヒロくんは呆れた顔をする。

「ユミさー俺たちを独り者にしたい訳?」

ヒロくんの言葉にグッチョンとタケトがうんうんと首を振る。

「そんな、理解の無い女とは別れてしまえ。」

そこまでは思わないけど…

「ナオもそう思うでしょ?」

「へっ?あ…うん?」

突然言われた言葉に、間抜けな返事しかできなかった。

私はグチョンとヒロくんとはよく飲みに行っていた。

それが、二人に彼女ができた今ではそんな事は殆ど無い。

その事を寂しくも思うが、でもそれはそれで良いと思う。

友だちが幸せだと、私も嬉しいから。

「ナオ、ナオー。」

ビールを飲み終わり焼酎を飲んでいた私をミユキが呼ぶ。



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