満月の銀色ススキ
畦道を歩きながら、望月は肩を落としていた。

ススキが応えたのは拒絶以外の何でもない。

人間だから。
だだそれだけの理由。

自分を一つも見てもらえなかったのと一緒だ。


「…伝わらなかった、のかな」


隠すことなく、落胆の声を零した。

人間だからとか、そうじゃないとかは関係ない。
仲良くなりたいと思う気持ちに変わりはないのだ。

むしろ、話してみて知りたいことが増えていった。

そう思うのはいけないことだったのか。

無理に笑みを作って来たものの。
ススキがまた明日いる確証は何処にもない。

そう悟ると、視界が歪んだ。
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